ストマカバーを作ってみました
当ステーションでは、ストマを造設されている利用者さんが数名おります。
ストマとは、便や尿を排泄するために新しく設けた出口です。手術で腸や尿管の一部を体外へ引き出し、そこから排泄できるようにしています。いわゆる「人工肛門」「人工膀胱」がストマにあたります。
ストマからでた排泄物をパウチという袋で一時的に溜めることになります。
ある利用者さんは、パウチと言われる袋の中に便が溜まって見えるのが不快とのことで、透明ではなくて肌色のパウチに変更してみました。
肌色のパウチは、見た目はとてもよいのですが、管理上、ストマの状況が見えないので、ストマの変化がわかりずらい、パウチを貼付しずらい、便の性状もパウチから便を出してみないとわからないなどデメリットも多くありました。
利用者さんには、次回購入時は、また透明のパウチに変更させていただくことをお願いしました。
見た目だけでも不快にならないようにストマカバーを装着する方もいます。ストマカバーは商品化もされています。
色々調べると、ストマカバーを作成される方もいるとのことで、今回、作成してみました。
利用者さんのパウチを1枚お借りして、コピーして型をとり、生地を切り、カーブ部分にはバイアステープをつけてみました。
完成したので、利用者さんにプレゼントし装着していただきました。
直接パウチが皮膚に当たらないのがよいようで、今まで排泄口が皮膚にあたって痛かったのもストマカバーで解消されたようです。
カバーの排泄口の部分は、便が捨てやすいように開けてはいますが、利用者さんは、便を出すときはカバーが汚れたら困るとのことで、外してくださっているようです。
利用者さんの気がかりの一つであった見た目が解消されてよかったです。
(伊藤)
