高齢者虐待防止法について

在宅における高齢者虐待防止推進研修会に参加してきました。
高齢者虐待防止法の正式の名前は、高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律と言います。
高齢者虐待防止と聞けば、虐待を受けた高齢者に対する保護について考えると思いますが、この法律では、虐待を受けた高齢者の保護をするだけでなく、養護者に対する支援を考えることがとても大事になります。
虐待の発生要因として、被虐待者の状況としては認知症の症状があること、身体的自立度が低いこと、養護者(虐待者)の状況としては介護疲れ・ストレス、病気の知識・情報不足によることが割合として多いようです。他にも経済的困窮や家族関係の問題も要因としてあるようです。
私が、虐待を発見することもあると思いますが、高齢者を守るとともに、養護者との間に信頼関係を確立できるようコミュニケーションをとり、何が虐待をしている原因なのかを探りつつ、介護負担・介護ストレスの軽減を図れるようサービス業者と情報共有しながらサポートしていくことが大事だなあと思ってます。
それでも解決しないときには、地域包括支援センターに相談し、判断をしていただくことも一つの解決方法であると学びました。
虐待を発見して通報することに躊躇してしまう傾向にありましたが、通報することで支えてくれる人が増える。何か解決の糸口がみつかることもあることを理解しました。
この学びは、ステーションの職員にも研修という形で還元したいと思います。

(伊藤)